東洋医学で見る「根っこから整える」鍼灸ケア
40代後半から感じる
「ほてり」
「イライラ」
「眠れない」
「なんとなく元気が出ない」
それはもしかしたら、“腎（じん）”の弱りが関係しているかもしれません。
東洋医学では、腎は生命エネルギーの貯蔵庫。
ホルモンバランスや生殖機能、骨・髪・耳・老化にも深く関わる
まさに「からだの根っこ」といえる存在です。
今回は、東洋医学から見た更年期と腎の関係、そして鍼灸でできるサポートについてお伝えします。
更年期と「腎」の関
更年期は、女性の一生の中で「腎の力」がゆるやかに弱まっていく時期。
腎のエネルギーが減ると、体を温める力やホルモンを調整する力も低下し、
次のようなサインがあらわれます。
- ほてり・のぼせ
- 手足の冷え
- 腰のだるさ・耳鳴り
- 不安感・イライラ
- 眠りが浅い
これらは、体がバランスをとろうとする自然な変化です。
決して「不調」ではなく、次のステージに移るための準備期間。
だからこそ、腎をいたわりながらゆっくりと順応していくことが大切だと思います。
腎を元気にする暮らし方（養生）
腎は「先天の気（生まれ持ったエネルギー）」を蓄える臓です。
しかし、過労・睡眠不足・ストレス・冷えなどによって消耗していきます。
逆に、腎を養う生活を心がければ、更年期の波をやわらげることができる思います。
① 早寝・十分な休息
夜は“腎を回復させる時間”。
日付が変わる前に休むことで、ホルモンのリズムも整いやすくなります。
携帯電話に手が伸びる…のはわかります。
が
世界中から見ても日本の女性の睡眠時間は短さはトップクラスです。
休みましょう！！
② 冷え対策を習慣に
特に足首・腰まわりを冷やさないこと。
くびといわれるところは冷やさないようにしてください.
湯たんぽやレッグウォーマーなどで「下半身を温める工夫」をしましょう。
③ 黒い食材をとり入れる
腎を養う色は“黒”。
黒豆・黒ごま・ひじき・くるみなどは、腎のエネルギーを補い、
体の奥から元気を育ててくれますよ。
鍼灸で「腎」を支える
鍼灸では
「命門（めいもん）」 … 腰のあります
「太渓（たいけい）」 … 内くるぶしのちかく
「関元（かんげん）」 … おへその下です
腎の働きを助けるツボをお灸で温めてみてください。
施術後は、体の芯からじんわりと温かくなり
「夜ぐっすり眠れた」
「気持ちが落ち着いた」
と感じる方が多いですよ。
鍼やお灸は、体のバランスを整えながら“内側の力”を呼び覚ます療法。
薬のように即効ではなくても、じっくり根っこから整えることができます。
更年期は「終わり」ではなく「再生のとき」
東洋医学では、更年期を「次の自分が芽を出す準備期間」と考えます。
腎を整え、体の奥からエネルギーを満たしていくことで
気持ちも軽く、前向きに過ごせるようになります。
焦らず、比べず、自分のペースで。
鍼灸で“根っこから元気”を取り戻しましょう。
まとめ
- 腎は生命エネルギーの源
- 更年期の不調は「腎のサイン」
- 養生は「早寝」「冷え対策」「黒い食材」
- 鍼灸で腎を支えることで心身が安定
からだの奥にある“根っこ”を整えることが、
これからの人生を軽やかにする第一歩です。
【最後にひとこと】
更年期のゆらぎに、がんばりすぎている腎をそっと労わってあげましょう。
あなたの「根っこの力」が戻ってくれば、もう大丈夫。
東洋医学で、
温め・緩めて・巡らす
心と体をやさしく整えてみませんか。
不妊 更年期 岡崎市女性鍼灸院 ふんわり
コメント