梅雨のだるさ・頭痛・むくみはなぜ起こる?更年期女性に多い『痰湿』と東洋医学の養生法

朝、目が覚めた瞬間にため息をついたこと、ありませんか?

「ちゃんと寝たはずなのに、体が重い」

「今日も頭がぼんやりする。やる気が出ない」

「なんかむくんでるな…顔がパンパンだ」

鏡を見て、少し落ち込む。

そんな朝が、梅雨になってから増えていませんか?

忙しい毎日の中で
「これって歳のせいかな」
「疲れがたまってるだけかな」
と、 自分に言い聞かせて、なんとなくやり過ごしてしまっている方が多くいらっしゃいます。

でも、少し待ってください。

その不調、実は季節が原因かもしれないのです。


目次

梅雨は「体の中」にも湿気がたまる季節

梅雨になると、空気がじめじめして、洗濯物がなかなか乾かなくなりますよね。

実は私たちのからだも、環境と切り離せない存在です。
自然の中で生きています。

東洋医学では昔から、人間の体は自然界と深くつながっていると考えられてきました。

梅雨の湿気は外の空気だけでなく、体の中にも影響を与えるのです。

この時期、体の中に余分な水分や老廃物がたまった状態を、東洋医学では

「痰湿(たんしつ)」と呼びます。

ちょうど、流れが悪くなった沼のような状態をイメージしてみてください。

本来なら体の中をスムーズに流れているはずの「気・血・水」の巡りが滞り、さまざまな不調として体の表面に現れてきます。


こんな症状、いくつか当てはまりませんか?

□ 朝起きてもスッキリしない
□ 体がなんとなく重だるい
□ 頭が重い、ぼーっとする
□ 顔や脚がむくみやすい
□ 胃がもたれる、食欲が落ちる
□ 吹き出物が増えた気がする
□ めまいがする
□ 雨の日や低気圧の前後に頭痛がある
□ 下痢しやすい
□ なんとなくやる気が出ない

ひとつでも当てはまるものがあった方、それはあなたが弱いわけでも、 ただ疲れているわけでも、歳をとったわけでもないかもしれません。

梅雨という季節が、あなたのからだに影響を与えているサインかもしれないのです。


「甘いものが止まらない」は黄色信号かも

疲れると無性に甘いものが食べたくなりますよね。

アイスクリームを食べてほっと一息、冷たいジュースでリフレッシュ。

私もアイスクリーム食べました(美味しかった)

それ自体は悪いことではありません。でも、梅雨の時期に摂りすぎると、実はからだへの負担が大きくなります。

東洋医学では、甘いもの・冷たいもの・脂っこいものは胃腸に負担をかけやすい食べ物と考えます。

胃腸が疲れると水分をうまく処理できなくなり、体の中に余分な湿気=「痰湿」がどんどんたまっていくのです。

梅雨はもともと外の湿気が多い季節。

そこに食生活の乱れが重なると、だるさや頭痛、むくみといった不調が出やすくなります。

「最近なんか調子が悪いな」と感じている方は
ちょっと食生活を振り返ってみるだけでも、ヒントが見つかるかもしれません。


梅雨に弱くなる臓器「脾(ひ)」のお話

東洋医学には「五臓(ごぞう)」という考え方があります。

その中のひとつ、「脾(ひ)」は、現代医学でいう胃腸の働きに近い存在です。

食べたものを消化して栄養に変え、全身へ運ぶという大切な役割を担っています。

ところが、この脾はとても湿気が苦手な臓器なのです。

梅雨になると外からの湿気にやられてしまい、脾の働きが低下しやすくなります。

すると、体の中の水分をうまく処理できなくなり、

・食欲がわかない
・胃が重い
・体がだるい
・むくむ
といった症状がたくさん現れてきます。

これはからだの仕組みから起きることであって、「気の持ちよう」でどうにかなるものではありません。

だから頑張っても頑張っても、疲れが取れないと感じる方も多いのです。


梅雨を元気に乗り越えるための、やさしい養生法

「じゃあ、どうすればいいの?」

そんな声が聞こえてきそうです。

大丈夫です。

少しずつ、日常の中に取り入れてみてください。


① 旬の食材を食卓に

自然界には、季節の知恵がつまっています。

梅雨から夏にかけて旬を迎える食材には、余分な湿気や熱を取り除く働きが期待できます。

この季節におすすめの食材

  • きゅうり
  • みょうが
  • しそ
  • とうもろこし
  • 枝豆
  • さくらんぼ

旬のものをおいしくいただくこと。それだけで、立派な養生になります。

「スーパーで見かけたら手にとってみよう」くらいの気持ちで、十分です。


② 少し汗をかく動きを

湿気が多いと、からだを動かすのがおっくうになりますよね。

でも、じっとしていると余計に巡りが悪くなってしまうのです。

激しい運動は必要ありません。

  • 近所を少し散歩する
  • 朝のラジオ体操
  • ストレッチを5分だけ
  • 階段を使ってみる

「ちょっと汗ばんだかな」くらいがちょうどいい。

からだの中の余分な水分を、汗として少しずつ外へ出してあげるイメージで。


③ 湯船にゆっくりつかる

暑くなるとシャワーだけで済ませたくなりますが、梅雨の時期こそ入浴が効果的です。

ぬるめのお湯(38〜40度くらい)に、15〜20分ゆっくりつかってみてください。

血流が良くなり、水分代謝も高まります。

体がほぐれると、心もほっとゆるんできます。

一日の終わりに、自分をいたわる時間として大切にしてみてくださいね。


④ お灸で胃腸をあたためる

ご自宅でできるセルフケアとして、お灸もとてもおすすめです。

特に
「足三里(あしさんり)」
というツボは、昔から「長寿のツボ」として親しまれてきました。

場所は、膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側あたりです。

ここにお灸をすることで、

  • 胃腸の働きを整える
  • 疲れをやわらげる
  • 体の巡りを良くする

こうした効果が期待できます。

ドラッグストアでも手軽に買えるお灸で、ぜひ試してみてください。

「あ、少し楽になったかも」という変化を感じてもらえたら嬉しいです。


「なんとなく不調」をそのままにしないでほしいのです

梅雨の不調は、血液検査をしても、レントゲンを撮っても、異常は出ません。

だから
「気のせいかな」
「大げさかな」と思って、ひとりで抱え込んでしまう方がとても多いのです。

でも、あなたのからだは正直に、サインを出し続けています。

だるさも、頭の重さも、夕方のむくみも、全部あなたへのメッセージです。

そういった「なんとなく不調」そのままにしないでください。

からだ全体の巡りを整え
胃腸の働きをサポートし
自分で回復できるからだの土台を一緒につくっていきます。

検査では見えない不調に、東洋医学は真剣に向き合います。


「そのだるさ、梅雨のせいかもしれません」

先日、こんな方がご来院されました。

「なんか最近ずっとだるくて。夜も早く寝てるのに、朝からしんどくて。病院行っても特に問題ないって言われて…もう歳かなって思ってたんです」

施術を重ねていく中で、食生活を少し見直し、お灸のセルフケアを取り入れていただいたところ、

「先生、なんか体が軽くなってきた気がします。朝の目覚めがちょっと違うんです」

そんなふうに笑顔で話してくださいました。

あなたが感じているその不調は、決して「気のせい」でも「歳のせい」でも、「弱いから」でもありません。

ただ、季節の変わり目に体が一生懸命対応しようとしているだけ。

そのおからだを、一緒にいたわらせてください。


梅雨のじめじめした季節を、少しでも心地よく過ごせるように。

体と心の巡りを整えながら、この季節を一緒に乗り越えていきましょう。

いつでも、お気軽にご相談にいらしてください。

30年に実績。
こころとからだを整える。
女性鍼灸師が1人で開いている岡崎市、女性専門鍼灸院

鍼灸院ふんわり

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