ずっと疲れているのは・・・
自律神経が限界を超えているサインです
朝、玄関のドアを開けた瞬間のことを思い出してください。
ふと目に入る、一輪の花。
風にゆれる葉っぱの緑。
土のにおいを連れてきた、朝の空気。
「あ、きれいだな」
その一瞬だけ、頭の中がしんとする。
今日のタスクも、昨日の失言も、仕事のことも、家庭のことも、全部が、ほんの少しだけ忘れる。
研究が証明した「植物の力」
千葉大学の研究チームが、興味深い結果を発表しました。
高齢者を対象にした調査で、自宅の玄関周りに花や植物を置いている人ほど、抑うつの程度が低い傾向があることがわかったのです。
薬でも、カウンセリングでも、特別な治療でもない。 ただ、
「玄関に植物があること」が、心の健康と結びついていた。
なぜなのか。 研究者たちはいくつかの理由を挙げています。
- 水やりや手入れが、外に出るきっかけになる
- 花を見た通りがかりの人が声をかけてくれる。それがご近所との会話になる
- 毎日少し動くことが、軽い運動になる
- 花の開閉、葉の色づき。それが季節を感じる窓になる
- 緑を見ているだけで、心が落ち着く
どれも、やれそうなこと。
でも、その小さな積み重ねが、心を守っているんですって。
すごい!!
あなたの身体は、限界を超えて頑張っている
ここで少し、あなた自身のことを聞かせてください。
最近、こんなことはありませんか?
朝、起きても疲れが残っている。
肩が、ずっと重い。
眠れない夜がある。
なんとなくイライラしている。
気力がわかない。
頭が、ぼんやりしている。
「年齢のせいかな」 「更年期かな」 「私が弱いだけかな」
そう思って、誰にも言えずにいる人が、本当にたくさんいます。
でも、知ってほしいことがあります。
それはあなたが弱いのではない。
あなたの自律神経が、悲鳴をあげているサインかもしれないのです。
「自律神経」って、何をしているの?
難しそうな名前ですが、とてもシンプルに言えます。
自律神経とは、「体を自動で整えてくれる仕組み」です。
心拍。 血圧。 呼吸。 体温。 胃腸の動き。 睡眠のリズム。
これらすべて、あなたが意識しなくても、自律神経が24時間、休まず調整し続けています。
ところが、この神経はとても繊細です。
ストレスが続くと、乱れる。
忙しさが続くと、乱れる。
人間関係で気を遣いすぎると、乱れる。
スマホを見すぎると、乱れる。
睡眠が不足すると、乱れる。
そして自律神経が乱れると、体はずっと緊張した状態になります。
緊張が続くと、血管がギュッと縮こまります。 血管が縮こまると、血流が悪くなります。
血流が悪いとは、つまり体の中で渋滞が起きている状態です。
酸素も届かない。 栄養も届かない。 老廃物も流れない。
そうして出てくるのが、冷え、肩こり、頭痛、むくみ、疲労感、だるさ、不眠——。
「なんとなく不調が続く」の正体は、多くの場合ここにあります。
頑張ることより、「ゆるめること」が薬になる
現代は、頑張ることを讃える時代です。
「もっと効率よく」
「もっと上を目指して」
「休んでいる暇はない」
でも、体の仕組みから見ると、これは逆効果になることがあります。
自律神経には、大きく分けて2つの働きがあります。
交感神経——アクセル。緊張・興奮・戦闘モード。
副交感神経——ブレーキ。リラックス・回復・修復モード。
現代人の多くは、アクセルを踏みっぱなしです。
ブレーキを踏む時間、つまり「ゆるむ時間」が極端に少ない。
ゆるめると、副交感神経が働き始めます。
副交感神経が働くと、血管がひらきます。
血管がひらくと、血流が戻ります。
血流が戻ると、体は修復を始めます。 身体が修復を始めると、心も少しずつ落ち着いていきます。
リラックスすることは、サボりではありません。身体を守るために必要な「治療」です。
「安心」が、体をゆるめる
鍼灸の施術をしていると、あることに気づきます。
体が緊張している人ほど、呼吸が浅い。
肩に力が入り、背中が石のように硬くなり、お腹まで冷え切っている。
そういう方が、施術のあとにおっしゃることがあります。
「久しぶりに、深呼吸できました」
「体が軽くなった気がします」
「なんだか、安心しました」
「安心した」という言葉が、とても印象的です。
痛みが消えたわけでも、問題が解決したわけでもない。
ただ、「安心」した。
それだけで、体はゆるみ始める。
ゆるむと、血が巡る。
血が巡ると、呼吸が深くなる。
呼吸が深くなると、心が落ち着いていく。
人の体は、本当に正直です。
「安心できる場所」があるだけで、身体は変わろうとする。
玄関の花も、きっとそういうことだと思う
話を最初に戻しますね。
玄関先の一輪の花。
毎朝「今日もお疲れさま」と言ってくれる存在。
「少し、休んでね」と声をかけてくれる存在。
言葉はないけれど、確かに何かを語りかけてくる。
その小さな「ほっ」が、呼吸を深くして、副交感神経を動かして、血流を整えて、心を落ち着かせる。
研究結果はそれを数字で証明しましたが、きっと身体はずっと前から知っていたのだと思います。
今日から始められる、小さなこと
特別なことは、何もしなくていい。
朝、外に出たら空を見上げてみる。
一杯の温かいお茶をゆっくり飲む。
玄関に、小さな花を一輪飾る。
寝る前に、ゆっくりと息を吐くだけでいい。
その「だけ」が、積み重なっていきます。 その積み重ねが、1ヶ月後、半年後の「体の底力」になります。
あなたの体は、毎日ちゃんと頑張っている
家族のために。 仕事のために。 誰かのために。
気を張って、気を遣って、自分のことは後回しにして。
でもあなたの体は、その間もずっと、一度も休まずに動き続けています。
心臓は打ち続け、血液は流れ続け、体温は保たれ続けている。
そんな身体に、今日くらい、少しだけ優しくしてあげませんか。
深呼吸、一回。
温かいもの、一杯。
好きなこと、満。
あなたがゆるむことは、あなたを守ることです。
岡崎市 鍼灸院ふんわり
30年に実績でこころとからだを整える
女性鍼灸師が一人で開いている女性専門鍼灸院

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