“血”が足りないと、こころも冷える。産後はまず、休むこと。」

目次

「産後うつは誰のせいでもない。
からだとこころを、
ゆっくり整えよう。」

産後うつ
「がんばるママほど危ない」
こころのSOSに気づいて

出産は「命がけの仕事」です。
赤ちゃんを迎えた喜びと同時に、
◎ホルモンバランスの乱れ
◎睡眠不足
◎体の痛み
◎環境の変化…。
からだもこころも、いままでにない負荷がかかります。

そんな中で誰にでも起こりうるのが「産後うつ」です。


10人に1人から15人に1人が発症するといわれています。
つまり、珍しいことではありません。
しかも近年は、男性も産後うつになることが知られるようになってきました。

「誰でもなり得る。そして自然にはよくならない」

これは、母性看護学を専門とする愛知医科大学・山本弘江准教授の言葉です。
山本先生は「放っておいたら死んでしまうかもしれない病気」と警鐘を鳴らしています。
それほどまでに深刻で、そして、早く気づくことが大切な病なのです。


■ 産後うつはいつ起こるのか

山本准教授の研究では、女性の場合は出産後1〜4ヶ月の間に発症しやすいことが分かっています。
一方で、男性の場合は少し遅れて、パートナーの育児が落ち着いてきた頃に気持ちが沈む傾向があるそうです。
「うつ」という言葉を出すと重たく感じますが、産後の環境では誰でも心が疲れやすい。
体が回復しきらないまま、

□夜泣き対応や授乳
□家事に追われれば、心が折れるのは自然なことです。


■ こんなサインはありませんか?

次のような変化が続く場合は、からだだけでなく「こころの回復」が遅れているサインかもしれません。

  • 気持ちが落ち込む、涙が出る
  • 今まで楽しかったことが楽しめない
  • 食欲がない、または食べすぎてしまう
  • 眠れない、または眠りすぎる
  • 家事や育児がうまくできないと焦る
  • 何をするにも疲れてやる気が出ない
  • 「自分のせい」「自分はダメだ」と責めてしまう
  • ぼんやりして集中できない
  • 死にたいと思うことがある

こうした症状は「がんばりすぎているサイン」です。


本人は「自分が弱いせい」と思い込みがちですが、そうではありません。
産後うつは、病気です。

サポートと治療で必ず回復します


■ 周りの人が気づくことも大切

うつ状態になると、「誰も助けてくれない」と感じやすくなります。
だからこそ、家族や周囲が早く気づくことが大切です。

「なんだかおかしいな」
「いつもと違うな」
そう思ったら、すぐに専門家に相談してください。

最初の相談先としておすすめなのは、出産した産院の助産師さんです。
出産や授乳のことだけでなく、産後のこころの変化にも詳しい人たちです。

また、助けを求められる先は「3つ以上」あるのが理想だといわれます。
配偶者や両親だけでなく、友人や地域の支援センターなど、身内以外にも頼れる人を見つけておくことが大切です。


■ 東洋医学の視点からみる「産後のからだとこころ」

最近、「出産時に5リットル出血した」というお話を2人の方から聞きました。
これは命の危険を伴う大出血です。
東洋医学では、産後の女性は「血(けつ)」が極端に減った状態と考えます。
血は体を潤し、心を落ち着かせるエネルギー源。
その血が足りなくなると、体の疲れだけでなく


☆不安
☆焦り
☆涙もろさといった心の不調が起きやすくなります。

だからこそ、出産後は

「しっかり休む」
「目を使いすぎない」
「スマホを控える」ことが大切。


休むことに罪悪感を持たず、「寝る」「食べる」「横になる」を優先してください。
これは甘えではなく、回復のための“治療”です。


■ 肥立ちが悪いと、後の不調につながる

産後すぐは「もう元気になった気がする」と感じる方もいますが、
無理をすると後から
冷えや疲れ
ホルモンの乱れ
肩こり
イライラなどが続くことがあります。

これを東洋医学では「産後の肥立ちが悪い」といいます。

体が回復していないうちに頑張りすぎると、月経トラブルや更年期症状にもつながりやすくなります
産後は「これくらいでいい」と思うくらいのペースで、ゆっくり過ごすのが一番の養生です。


■ 助けを求める勇気を持って

産後うつは、怠けでも、気の持ちようでもありません。
病気です。
そして、治る病気です。

助けを求めることは、弱さではなく「自分と家族を守る強さ」です。
もし、あなたやあなたのまわりの誰かが「おかしいな」と感じたら、
どうか我慢せずに声をあげてください。
その一歩が、回復への始まりです。

東洋医学でも、「からだ」と「こころ」はひとつ。
からだを整えることで、こころも少しずつ穏やかさを取り戻します。
深呼吸して、温かいお茶を飲んで、今日だけはゆっくり休みましょう。


■まとめ

  • 産後うつは10〜15人に1人が発症。男性にも起こる
  • 「自然には治らない」ため、早期の相談が大切
  • 助産師・産院・家族・友人など、頼れる先を3つ以上持つ
  • 東洋医学では「血」が減ることで心身の不調が起こると考える
  • 無理せず休み、スマホや目の酷使を避けて回復を優先

からだが整えば、こころも整う。
あなたのペースで、ゆっくり戻っていけば大丈夫。
焦らず、自分をいたわる時間を持ってくださいね。

岡崎市 不妊 更年期 女性鍼灸院 ふんわり

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