妊活をがんばっていると、検査の数値やタイミングばかりに目がいってしまうことがあります。
でも東洋医学では、からだ全体のバランスを見つめ直すことをとても大切にしています。
その基本になるのが「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの流れです。
「気(き)」は生命エネルギーそのもの
呼吸をしたり、体を動かしたり、心が前を向くための“見えない力”。
気が足りなくなると疲れやすくなったり、やる気が出なかったり、すぐにため息が出たりします。
また、ストレスで気の流れが滞ると、胸がつかえる感じや生理不順につながることもあります。
「血(けつ)」は、体のすみずみまで栄養と酸素を届けてくれる流れ
子宮や卵巣も、この血の流れに支えられています。
血が足りないと冷えやすく、肌や髪にツヤがなくなり、月経が遅れたり、量が少なくなることも。
逆に血のめぐりが悪いと、肩こりや頭痛、イライラが起こりやすくなります。
妊活中は「血を補い、流れを良くすること」がとても大切です。
「水(すい)」は、血液以外の体の中のすべての水分のこと
リンパ液、汗、涙、唾液、関節をうるおす液体などが含まれます。
水のバランスが崩れると、むくみやすくなったり、頭が重かったり、便秘や下痢をくり返すことも。
一方で水が不足すると、肌や粘膜が乾燥し、子宮や卵巣の働きにも影響が出やすくなります。
妊娠しやすい体のための「気・血・水」
この3つは、体の中をめぐる大切な力。
ひとことで言えば
「気」はエネルギー
「血」は栄養
「水」はうるおい
この3つが整って流れていると、心も体も穏やかに、妊娠しやすい状態に近づいていきます。
ストレスで「気」が滞ると「血」の流れも悪くなり、体が冷える。
冷えが続くと「水」もうまく巡らず、むくみや冷えを感じやすくなる。
そんなふうに、どれか一つが乱れると全体のバランスが崩れてしまうのです。
だから東洋医学では、「どこが悪いか」よりも「どう流れているか」を大切にします。
鍼やお灸は、この「気・血・水」をやさしく整えることが得意。
滞っていた気をめぐらせ、血の流れをよくし、水のバランスを整えることで、体の芯から温まり、子宮や卵巣の環境も整っていきます。
なんとなく体が重い、生理周期が乱れる、気分が落ち込みやすい。
そんなサインは、「気・血・水」のどこかがちょっと疲れているのかもしれません。
誰も責めずに、まずは温めて、深呼吸して、自分をいたわってみてくださいね。
からだの声を聞くことが、妊娠力を高める最初の一歩ですよ。
鍼灸院ふんわり
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